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名曲喫茶「でんえん」
先日、イトウジュンさんの個展が開かれている、名曲喫茶「でんえん」に行ってきた。
国分寺はすごーく久しぶりだったので、駅前がすっかり様変わりしていてびっくり!
学生時代の記憶もおぼろげになってきているので、なんだかぜんぜん知らないところに来ちゃったみたい。。。ただ、この名曲喫茶「でんえん」だけは、まるで時間が止まっているかのよう。お店自体がアンティークなのです。イトウさんの作品の緑色も、なんだか溶け込んでいて落ち着いてしまう空間だった。ここは以前、ムサビの油彩科学生の作品発表の場になっていたんだそう。近年はその動きも静かになってきてしまっているそうで、イトウさんからお話を頂き、ムサビ出身のよしみで、急遽6月から私の作品を展示させてもらうことになった。新作の準備はちょっと間に合いそうもないので、手元にある作品を展示する予定。
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by yucoon | 2008-04-30 13:37 | アートなこと | Trackback | Comments(1)
旅を終えて
今回の旅は、観光はそこそこに、人と触れ合う旅となった。細かいスケジュールは、あえて無計画にしておいて、それでもただ流されるんじゃなくて、心して、流れに身を任せようと思っていた。そうしたら何かに守られているような、導かれているような そんな感覚を、掴むことができたし、その感覚に素直に従ってみることの大事さを学んだ。自分のコントロールよりも、明らかに大きく働いている力がある。
そびえ立つ教会や、カタルーニャ美術館で、人間が表現した神様たちを、いっぱい見た時に、こんなに神様だらけということは、同時に”救い”だらけ ということだな・・・。
悲しみや、辛いことがあっても、それと同じだけの”救い”があるんだな、とも思った。

やり直したいと思っていたことも全部できた。
今までなんだかしっくりこなかったことに、決着がついたような。。。
情報だけでは知りえない体験の多様さ。。。そして何を信じるかの選択。
バルセロナは優しかった。縁あって4度、同じ街に来ていても、今までとは違うものを見たんだと思う。短い時間の中の、ささいな出来事も、以前の体験とまるでセットになって、私にとっては大きな意味を持つことになった。自分に与えられた問いの答えを見つけるのに、2年もかかっちゃったけど、それなりに判ったことがある。

不思議といろいろすんなりいき、私は見えるものと見えないものの、すべてに対して感謝せずにはいられなかった。周囲の協力と理解のもと、一人になって、考え、感じ、体験したことのすべて。時が過ぎるほど、心に深く刻まれて、たちまち思い出になってゆくすべて。
ひとつの迷いが去り、確実になったものがある。信じていいんだ。それを。
おかげで私は満タンになったみたい。だからまた、ここからスタートしていこうと思う。

グラシアス、メルシー、サンキュー、そして、ありがとう。。。
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by yucoon | 2008-04-14 18:05 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
バルセロナ旅行記5  シッチェス そして帰国
4月5日
朝食カフェのおばちゃんは今日も元気。グラシアス、と言ってお店を出ようとしたら、アディオス、ボニータ!って大きな声で言うからアディオース!とテンションあげて最後のあいさつ。その後宿に戻ってチェックアウト。オーナーのご主人は昔お世話になった会社の人に似ているのだった。飛行機は夜の8時半なので、宿で荷物を預かってもらって、シッチェスに行くことにした。
メトロからセルカニアスという鉄道に乗り換えて、海沿いのリゾート地、シッチェスへ。ここはゲイと芸術の街。距離でいえば東京から湘南に行くような感じ。ここに別荘を持つのがステイタスとも言われているところだ。駅を降りると潮の香りが。
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シッチェスは、2年前にバルセロナの画廊めぐりをしていて、そこのお姉さんと話している時に、シッチェスにうちの画廊の本拠地があって、アートフェアをやっているから、見に行ったら?と言われたことがあって、興味を持ったのだった。青い地中海の海岸に白い街並み。子供の頃から夢みていたような風景だ。なんだか現実じゃないみたいで、ぼーっとしてしまう。海辺の教会では結婚式が行われていて、鐘が鳴っている。
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浜辺ではモトクロスの大会をやっていて、すごいエンジンの音とアナウンスとで賑やかで、浜辺でのんびり、というわけにはいかなかった。画廊を何件か見て歩いてみた。あの時のバルセロナの画廊もあった。
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ルシニョール美術館と、カフェラット美術館を観る。上の写真はカフェラット美術館内部。マリセル美術館に入ろうとしたら、もうすぐシエスタで閉まっちゃうからゆっくり観たいなら、また後で来たほうがいいと言うのでやめて、海を見ながら教会の脇の石のベンチに座って休む。
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隣ではギターを弾いている人がいて、ちょうどいいBGMだ。お金を入れるところはあるのかな?と見てみたけど、何も置いてない。練習してるみたいだ。歌もギターも練習っぽいがけっこう心地いいので、しばらく座ってギターを聴きながら海を眺める。父は海が大好きだった。お父さん、地中海に来たよ。
日本の海とも南国の海とも違う、軽くて深くて遠い青色だ。海はキラキラと光り、太陽も夏のように照りだした。しばらくしてギターの人は片付けて帰っていった。振り向きざまに私を見たので、お互いほぼ同時に手を振る。ありがとね。
美術館が開くのを待っていたら、飛行機に間に合わなくなるので、それはあきらめて駅へ向かう。
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お店も昼休みのところが多い。窓口でパセチデグラシアまで、と言って切符を買おうとしたら、「フリー」とタダチケットみたいのをくれた。何でタダなんだろう?20分くらい待って電車が来た。海沿いを走る。帰りの方が時間がかかった。のんびりなので、みんな眠そう。私も眠い。ダメダメ眠っちゃダメ とガムを噛みながらがんばる。40分くらいかかって地下鉄との連絡駅に着いた。そこから地下鉄に乗ってHOSTALに預かってもらっている荷物を取りに帰る。この宿は駅の出口を出たらすぐなので、とっても便利なのだった。
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HOSTAL HILLのフロントもお昼休み。カギをボックスに返して荷物を持って帰り支度。短い間だったけど安心できて、快適な滞在ができた。精神的に安心できるというのが一人旅の私にはメリットだったみたい。ここならみんなも連れてこられそう。宿にさよならして、アンティークなエレベーターもちょっと名残惜しみながら、通りへ出て、タクシーで空港へ。
エールフランスのカウンターではいちいち、マダーム?と言われるので、慣れない私にはちょっとくすぐったい感じ。早めにチャックインを済ませて、免税店などを見て回る。8時を過ぎてもまだ明るくて1日が長い。シエスタが必要なのもわかるなぁ。バルセロナ空港は、まっすぐな造りでサインもわかりやすいのです。
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飛行機はパリまで順調に飛び、乗り換えもスムーズ。シャルルドゴール空港には何か縁のようなものを感じてしまうよ。パリから成田までは30分も早く着いた。全部がうまくいったみたいだ。初めから終わりまで、後悔や気になることは何もない。この年になってもまだまだ学べることが沢山あるものだ。協力してくれた夫に感謝。家族に感謝。なんとも言いがたい満足感にひたりながら、バスに乗って家路に着いた。みんなほんとにありがとう。。。
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by yucoon | 2008-04-13 18:28 | バルセロナ2008 | Trackback | Comments(0)
バルセロナ旅行記4
4月4日
今日も11時に画廊に行くことになっていた。時間があるので通りを1ブロック遠回りしてカサ・ビセンスを通る。これもガウディの建築。直線のデザインもきれいです。
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前回来た時にKさんと行った画材やさんに行って、日本ではちょっと見たことのないパッケージのスケッチブックとキャンバスペーパーを買う。この辺からはディビダボ山が近くに見える。画廊にはすでにアナも来ていた。さて、オフィスでルーカスと三人で次の契約について話す。カテドラルの美術館はとても良かったけど、新たな契約はできないと結果的にはお断りした。ルーカスは「今回はダメでも、今後やってもいいと思った時はいつでも電話してくれ」と言う。そして、「あなたの絵を僕の家に1つ欲しい」と言って、オフィスを出て絵の前に行き、「これがいい!部屋は絵でいっぱいだから小さいのがいいんだ。」といって小さい作品を選び、壁からはずした。オフィスにもどってペンを出し、「ハイ、サインして!」と言う。キャンバスの裏に、ルーカスへユウコより・・・アナが耳元でコンカリーニョ(愛をこめて)というので、そう書いた。予想外の展開。アナは自分の作品のポスターに私へのメッセージを書いて、くれた。私は何かをやり遂げたような気持ちになって、マリア、アナ、ルーカスに別れのあいさつをして、画廊を出る。伝えたいことは伝わったようだ。何とかしようと思えば、何とかなるものだ。この画廊は悪評もあったりする。たしかに作品の扱いはいいかげんというか煩雑で、許せない人には許せないだろう。お金を儲けるのが目的なら、あんなポンコツ車には乗っていないだろう。この画廊の経営もなかなか大変だけれど、30年も続いているから、なんとかして存続させたいんだと言うようなことを言っていた。なんかそんな感じはよくわかりました。私は満足です、と言ったらルーカスも、グラシアスと言って、少し嬉しそうな感じだった。
明日はもう日本に帰る日なので、ちょっと買い物しようと思い、歩いていたら、導かれるように、再びカテドラルに来てしまった。しばし座って眺めながら心の中でいろいろ言う。
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その後また同じ切手屋さん(上の写真)に出てしまう。古い切手をまた買った。カードやノートの専門店もあった。ディスプレイも店内もアンティークで素敵だったので、お店の人に断って、写真を撮らせてもらう。
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今日は最後の夜なので、HOSTALが主催するシーフード料理つきサグラダファミリア夜景ツアーに参加。HOSTALのご夫妻と宿泊のお客さんとで、たっぷりシーフードを食べて、シャンパンと白ワインを楽しむ。オーナーやみなさんと話ができて楽しかった。また、どこにいるのかわからなくなる。同じところを選んで、遠くから来ている皆さんだという共通項があるだけで、初対面でもなんだかほっとするものだ。大阪から来た女の子も一人旅だったので、隣でいろいろお話。カサミラの屋上から南に海、北に山が見えたよ。なんて言っちゃったけど、後で思い出したら海が見えるのはグエル公園です。記憶が混ざってつい間違ったこと言っちゃっいました!夕食後レストランを出てちょっと歩くと、サグラダファミリアが、ばーん。夜景もまた神秘的な趣があって、素晴らしい。
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昔は完成までにあと100年とか言われていたけど、最近は観光客のおかげで資金が集まり、もう少し早く完成するのではないかと言われているそうだ。でも観光客を入れないで工事ができればもっと早くできるのに、というジレンマもあるらしい。ご一緒したみなさんと記念撮影!
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by yucoon | 2008-04-12 18:27 | バルセロナ2008 | Trackback | Comments(0)
バルセロナ旅行記3
4月3日
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画廊へ行くのは11時ということになっていたので、朝食のあと、歩いてみるがまだまだ時間がある。バルセロナは小さい街なので、あっという間に移動できちゃうのだ。空の青色が日本の色と違って、濃くて鮮やかだ。またカサ・ミラのところまで来ちゃったので、チケットを買って中に入ってみる。

ここはガウディが集合住宅として建てたもので、少し前まではこんな風に公開されておらず、普通に人が住んでいた。今では通りに観光客が並んでいて、展示されている部屋も人がいっぱいだ。中はきれいに家具がディスプレイされていて、壁もきれいに塗られている。小道具としてアンティークな生活用品もそろえられていて、まるでドールハウスの中にいるようだ。このような形で世界中の人々に親しまれるようになるとは、ガウディも考えなかったんじゃないかな。屋上の煙突も以前はもっと黒ずんでいて、なんとなくかげりのある、薄暗い印象だったが、すっかりきれいに塗られていて青空と見事なコントラストを見せながら、ニョキニョキとそびえ立っていた。
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時間になったので画廊へ。作業しているマリアとルーカスが、なにやら大声で言い合っている。マリアは泣いているみたい。あれれ?展示は昨日の夜からほとんど進んでない。「大丈夫?」と聞いたら「他に手伝ってくれる人はいないのよ」と言い、マリアが全部一人でやっていたので、「自分の作品の展示は手伝いますよ」と言ってしばらく一緒に作業した。あれこれやっているうちに、ディレクターのルーカスと彫刻家のアナが、オフィスから出てきた。ルーカスはジェスチャーつきでゆっくりわかりやすいスペイン語で「今からカテドラルの横の美術館を見に行って、またここに戻ってくるから、あなたも一緒に行きましょう。」というので、ついて行くことに。マリアは作業があるから行かないそうだ。画廊を出るときマリアと目が合ったら、やれやれ!みたいな表情を返してきた。ルーカスの車は笑っちゃうくらいのポンコツで、後ろにはシートがない!アナは「私はスカートだからあなた後ろに乗って!」って言うけど、え?どこに座るんですか?ごっそりシートが外れていて鉄板じゃないか!「もうちょっと後ろのとこに座って。」っていう。シートがあったはずの少し後ろに荷台のカーペットが敷いてある。乗り込みながら「なんじゃこりゃ?すごいなコレは!!」と思わず日本語で言ってしまったら、ルーカスが、ははは と笑った。こういうときは言葉じゃなくても、わかるんですね。しょうがないから荷物のように丸くなって座る。途中クリーニング屋の前を通り、ルーカスが車の中からお店のおじちゃんに何か叫んでいる。と思ったら店のおじちゃんはクリーニング済みの衣類の入ったビニール袋を、後部座席めがけて投げ込んでくるではないか!よくわかんないまま、私は思わずそれをキャッチ。な、なんなんだよぉ、、もう・・・!・・・まあいいか。なんだか面白くなってきた。
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車はあっという間にカテドラル前の広場に着いた。広場は観光客でいっぱい。そこでデジャヴが起こった。え?そんなはずないのに、この場面、見たことある!車が止まって降りるまでのほんのわずかな間、不思議なことが起こったので、ひそかにびっくりする私。
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広場のカフェでドーナツとカフェコンレチェをご馳走になりながら、お話。アナは英語がわかるので、私がわからないそぶりを見せると、英語で言いなおしてくれる。この歴史的な建物内の美術館で来月グループ展をやるから、一緒に参加しよう!と言う。私は家族がいて、新たな契約をするには相談しなければならないし、少し時間を下さいと言った。ルーカスは私を”ニーニャ”(子供)だと思っていた!と言って驚いている。二十歳そこそこの小娘だと思っていたようだ。美術館のチケットブースをルーカスの顔パス?で入り、中を見学。昨日は写真を嫌がっていたルーカスもここではOKのよう。
一通り見終わった後、また、あの笑っちゃうポンコツ車に乗り込み、渋滞の交差点をぐいぐい走る。アナとルーカスの会話がなにやら言い争いに変わっていく。すごい早口だし何を言ってるんだかさっぱり。車のフロントグラスに過ぎて行く風景と二人のけんか腰のやりとりを、私は後ろの変なシートからひざを抱えて見ていた。なんだか海外ドラマでも見てるみたい。言い争いが白熱してきていきなり急ブレーキ。私は後ろにゴン!ちょっとちょっと、勘弁してよ!私はおかしくて笑ってしまう。「おー、ごめんね、」などと言いつつ、二人とも笑った。そして画廊に到着。画廊ではマリアが展示作業を続けていた。それを見たルーカスはすごい大声で怒り出す。私の作品の展示の仕方が気に入らないようだ。「1つの壁にまとめなさい!」とか何とか言っている。10点づつ左右の壁に分けて飾るやり方はマリアと私とで了解済みだったから、これでいいのに。。。マリアが何か言い返すと、ディレクターは俺だ!みたいな事言って怒鳴ってる。「これでOKだから、、、」とか言ってみても聞いてないし。ルーカスが自分で作品を並べ替え始め、「こっちのほうがいいでしょ?」と私に言う。私、どっちでもいいんですけど・・・と思いつつ、いろいろ考えてくれているようだからお任せします・・・はい。他にもいろいろ怒っているようだったので、私はまた夜のオープニングまでに来ますからと言って、その場を去る事にした。
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画廊からはグエル公園が近い。まだ時間がたっぷりあるので、タクシーでグエル公園へ。運転手さんがガムをくれた。グエル公園も人でいっぱい。こんなに混んでいるのは初めてだ。モザイクのベンチも人がびっちり座っていて、タイル模様なんか全然見えない。閑散としていて人なんかぽつんぽつんとしかいなかった時にしか来たことがないから、びっくりしちゃった。さっきの話をどうするか考えながら散歩する。けっこう暑くなってきた。アナによるとカテドラルの美術館での展示はとても魅力があるらしい。でもね。名誉を買うことよりも、作家として活動資金を得るために作品が売れてくれたら嬉しいと思うのです。私はどうしたいのか、日本に電話しながらも、答えは半分出ていた。
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2年前の旅の終わりから、お前は結局どうしたいのだ?ということを問われているんじゃないかと、ずっと思ってきた。今回の旅でその問いに対する答えが出るんじゃないかと思ってやってきた。ここへ来てこんなにもはっきりとした問いかけが待っているとは。あー、なんだかわかりました。少しずつわかってきました。この場所は私にとって、静かで優しい場所だけど、今日のモザイクのトカゲは、写真を撮りたい人がずらーっと並んでいて、順番に写真をとっている。ディズニーランドのミッキー状態だ。しかたなく横撮りして階段を降り、けっこう遠いメトロまで歩いて地下鉄で宿に戻る。
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身支度をして、7時半から始まるオープニングのために再び画廊へ。ジャズバンドの演奏がすでに始まっていた。そのうちにまた、ラジオのインタビューを受ける。マリアが英語で通訳してくれるが、答えるのになかなか苦戦した。
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フランスから参加しているアーティストとそのお友達でフランス側のカタルーニャ人だというもう一人のフランス人をマリアが紹介してくれた。お互いの作品を観ながら、それについて身振り手振りでお話。アーティストのフランス人は英語もスペイン語もダメということで、ずーっとニコニコしながらその場にいた。カタルーニャ人のそのお友達が英語でいろいろ話してくれる。アドレス交換などをして、やっぱり彼も来月、カテドラルの美術館のグループ展に参加するようだ。真っ赤なコートを着たフランス人のおばさんも、作品を熱心に見てくれた。「この鳥は何の鳥?」「何でも。あなたの好きな鳥です。」マリアはフランス語もできるので、通訳してくれた。いつのまにか9時半を過ぎていた。そろそろ帰ろう。みなさんにさよなら。アディオース!赤いコートのマダムは私に向かってオーヴォワール!というので最後にオーヴォーワール!と言って帰ってきた。夜の空気は昼間と違ってひんやりと冷たい。すっかり歩きなれてしまった道。もはや自分がどこにいるのかわからなくなる。気を引き締めて地下鉄に乗って帰る。今日はなんだかすごい1日だったな。

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by yucoon | 2008-04-11 18:26 | バルセロナ2008 | Trackback | Comments(0)
バルセロナ旅行記2
4月2日
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朝、向かいにあるカフェで朝食。このHOSTALには、指定のカフェでの朝食券がついているので、それを店の人に渡すだけ。これ、すごーく助かりました!カフェのおばちゃんは声が大きく、時々歌など歌ったりして朝から元気。風邪気味のまま来てしまったけど、なんかこっちまで元気になりそう。天気が良いので散歩してみることに。
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カサ・ミラからグラシア通りへ出る。ここは前回、何度も通った道だ。ブランドショップが立ち並ぶ、銀座通りみたいな感じかな。ひたすら歩き、カタルーニャ広場を横切り、ゴシック地区まで来る。荘厳なカテドラルは工事中だった。観光客でいっぱい。ここは11年ぶりだ。懐かしい思い出が蘇る。
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モンカダ通りまで出て、ピカソ美術館に入る。朝から結構並んでいて、日本人の団体さんも来ていて、館内はかなり賑やかだった。日本ではあまり見ることのできないピカソの作品をたっぷり観た。ああ、この人はやっぱり、考えずにただ本能で描いているようだ。迷いは感じられない。青の時代にさえ、苦悩よりも情熱が感じられた。
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ちょうどお昼になったので、向かいのEL XANPANYET でちょっとひといき。タパスを3種類、コレとコレと指差し注文。ここはガイドブックに載っている有名店だ。上の写真のカウンターのおじちゃんも何かで見たことあるお顔。お料理もシャンパンも美味しかった。
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趣のある路地を抜けて、ランブラス通りへ出る途中に渋い切手とコインの店を発見!切手集めをしている娘にお土産を買う。安くてびっくり。ランブラス通りの花屋さんはお花でいっぱいだった。春に来たことはなかったので、こんなに花がいっぱいなのは初めて。家族と電話しながら歩く。なんだか遠くへ来た気がしない。市場を通って駅まで。
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メトロに乗って、カタルーニャ美術館へ。
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ここはすごいスケールで、展示の量もすごく多くて見ごたえがある。キリスト教徒じゃないから宗教的展示物を知識で理解できるわけではないが、人間の精神の歴史、というか魂の土台のようなものを感じた。神様がいっぱい。なぜだか、もう何にもコワくないと思った。
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外のカフェで休憩しながら、日本からテレビ電話。バルセロナの街がぐるっと見渡せるこの高台から、家族とテレビ電話できるなんて、おもしろーい!みんなにもこの高台の風景をリアルタイムで送ることができた。ちょっと前からしたら信じられないけど、うれしい技術の進歩です。
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4時近くなったので、メトロに乗って宿に戻り、ちょっと一息ついてから作品を持って、6時には着くように画廊へ向かう。画廊では展示作業の真っ最中で、アシスタントはマリアさんという人に代わっていた。マリアと展示の仕方などを相談してたら、ディレクターのルーカスがオフィスから出てきてシャンパンを開け、そこにいたみんなで乾杯。
写真は私と同じスペースで展示するマドリッドから来た彫刻家のアナさんと、搬入を手伝いに来たアントニオさん。いつのまにか作業はおしまいになっていて、今日はもう8時過ぎてしまったから、また明日の朝、11時に来て、確認してくださいと言われて帰る。
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今日は歩き疲れた・・・スーパーでこんなものを買い込んで部屋でゆっくりする。シャンパンの効果もあってか、なんだか今日は全てがとてもいい感じに終わった。明日はルーカスとアナとマリアと一緒にカテドラルの隣の美術館を見に行くことになった。心して、物事の流れに身を任せてみようと思う。
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by yucoon | 2008-04-10 18:25 | バルセロナ2008 | Trackback | Comments(0)
バルセロナ旅行記1 到着
展覧会のために、再びバルセロナへ。2年間の画廊との契約期間が終了するので、これが最後の展示になる、ということと、前回からなんとなーくモヤモヤしていた気分に決着をつけたくて、どうしても行かなければ・・・と思い4泊5日のタイトな旅をしてきた。前回の旅で、「あーこの場面をもう一度やりなおせたら・・・」と思うところが沢山あったので、そのやり直しと、自分自身に対する問いの答えを見つけたい、という思いがあった。で、結局、今回も一人旅をしてきたのだった。
スケジュールがなかなかはっきりしなかったので、ぎりぎりになってから格安航空券を探したら、ちょうどいいのがエールフランス、パリ経由しかなかった。シャルル ドゴール空港は前回の帰りに予定外で経由した場所だったので、ちょっとわかる。今回は初めからエールフランスで行くことに。

4月1日
約11時間のフライトでパリへ。飛行機降りたら、なんかいい香りがする。パリの空気?免税店の香水?春の香り?見覚えのある場所をぷらぷらしていたら、乗り換えの便の搭乗が始まっている。あれれ?おっと、そうかこっちはもうサマータイムになっているんだ!それに気づかなかったら危うく乗り遅れるところだった。パリからバルセロナまでは1時間半くらい。
ピレネー山脈を越えて、夕日に向かって高度を下げ始める。海岸線の街並みが見え始める。今やバルセロナのシンボリックな建造物、トーレアクバルの向こうのほうにサグラダファミリアがあり、街並みの向こうにはディビダボ山が見える。ああ、また来てしまった。。。この小さくて紅い街。ヨーロッパは広いのになぜかここにばかり来てる。思い出だらけのバルセロナ。。。不思議な気持ちになった。
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タクシーでHOSTALへ。建物にある住民と共用のエレベーターはアンティークで、ヨーロピアン。同じように手動で開け閉めする、古いエレベーターのある、いつも個展をやる場所、銀座の奥野ビルを思い出した。今回は日本人のご夫妻が経営しているHOSTALだったので、安心して滞在できそうだ。チェックインを済ませたら夜の9時をまわっていて、隣のスーパーは閉まっているみたいだったので、オーナーのご主人に近くのガソリンスタンド内にあるコンビニを教えてもらい、飲み物や箱ティッシュなどを買う。ベッドと机と洗面台のシンプルな部屋。キメの細かい用具が調えられていて、快適。勉強部屋みたいで、なんだかほっと落ち着ける。
額なしで飾れる小さい作品をスーツケースに入れて持ってきたので、床に並べて確認。旧作だけれど、10点持ってきた。旅の細かい日程は立てていないが、明日はこれをもって画廊へ行かなくちゃ。
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by yucoon | 2008-04-09 11:35 | バルセロナ2008 | Trackback | Comments(0)
バルセロナ再び
バルセロナの画廊でただいま作品展示中。
4月3日~5月21日まで 画廊SALA BARNAにて
C/San Eusebio,57 08006 Barcelona
tel.93 414 5655

オープニングのために再び、行ってきたのですが、いろんなことがありました!
のちほど、ゆっくりUPしまーす。
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by yucoon | 2008-04-07 12:42 | 出展情報とお知らせ | Trackback | Comments(0)