カテゴリ:平凡ファンタジイ京都編( 7 )
愛すべき世界に  小山ゆうこ展「平凡ファンタジィ」京都編 終わりによせて
最後の朝。一度行ってみたいと思っていた一乗寺の「恵分社」へ。なるほどぉ、素敵なお店だ。夏にお世話になった、銀座月光荘のグッズのコーナーが設けてあった。ディスプレイがきれい。絵本もたくさん。気になるコーナーをぐるっと見ていたら、欲しかったのに手に入らなかった「花形装飾の博物誌」が、なんとここにあるじゃないか!どうやら新たに発行されたばかりのようだ。知らなかった。ここで出会えるなんて!と即購入。ほかにもいろいろ、インスピレーションがわいてくるお店でした。
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さて最終日。この日もつぶやきを見て、お忙しい中、来て下さる方があったりして、恐縮しつつも有り難かった。日曜日だけどわりと静かで、夕方にはぼちぼち発送の作業などをしつつ、終わってしまうと思うとちょっとさみしい気がした。日も暮れて、汗をかきつつ搬出作業を終え、東京へ帰らなければならない。
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最終の新幹線に乗り、気持ちが何もまとまらないまま過ごし、ああそうだ上着を脱がなくちゃ、と思ったら、もう品川あたりまできていて、あっという間に東京に着いてしまった。

わたしは、普段はフツーに日々を暮らしている、フツーの人間だ。
平凡な暮らしをしつつ、持ち続けたい自分自身のあり方がある。
平凡であるからこそ、ありもしない妄想や、ファンタジィが、
わたしには、必要なのだった。

「平凡ファンタジィ」は、非凡な一週間で幕を閉じました。
ありがとう京都。ありがとうみなさん。
夏から続いた「平凡ファンタジィ」は、これにておしまい。

むくむくむく
帰ってそうそう、またいつか、ぜったい京都に行きたいぞと思った
最後の日のおわり。
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2年前に京都で個展をやろうと心に決めて、
日本橋のコーヒー屋でアルバイトもした。
わたしの身勝手に、理解と協力をくれた家族や周りの助けがあって、
実現できたことでもある。

そして、ツイッターのDMでいろいろ教えて下さった
画家の瓜南直子さんに感謝。
未熟なわたしを、心にかけてくださったこと、
そして出会いをありがとうございました。
おかげさまで1冊持っていったガイドブックは、
ほとんど開く事がなかったし、ひとりの夜もさみしくありませんでした!

今年は、今までにないくらい発表続きの一年だったけど、
それによって、自分のスタンス、願い、課題が少しずつ見えてきた。
この体験はきっと糧になるだろう。

この先も、やり続けなければならない。
どうして誰に頼まれもしないのに、いつもそう思っているんだろう。
人を啓蒙したいとか、驚かせたいとかいうんじゃなく、ただひたすら、
自分が生きている、ということを、知りたいがためにやっているようなものだ。
これで死んでもいいと思うほど、その都度、精一杯でありたい。
怠ける事もあるけれど、夢は捨てないで生きていたいのだ。

いくつになっても、結論が見えなくても、
死ぬまで生きていることを、実感しながら生きていきたいのだ。
平凡だっていい、先が見えなくたっていい、
明かりは、少しづつ見えてくる。
そうやって、今回も少し見えたんだ。
少しでもいいから、見えた一筋の明かりを手がかりにして、
これからも、描き、そして 生きていくよ。

情報化社会とかネット社会とか、いろいろ言われ方はあるけれども、
その先には、必ず人間がいる。
何で繋がっていたとしても、
その先にいるのは、いつも生身の人間なのだ。
そして、わたしは、人間が好きだ。

見るもの知るもの、すべてが、愛おしくて、たまらない。
愛すべき世界に、感謝を込めて。
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by yucoon | 2010-11-07 23:55 | 平凡ファンタジイ京都編 | Trackback | Comments(2)
2回目が大事
少しゆっくりな朝。きのう仏師殿からご案内を頂いたので、ちょうどこの日が初日の「宗教美術展」へ。会場に入ったとたんに木の香りがして、なんだかそのオーラ漂う空気感に、始終、ぞわぞわーっとしてしまった。初日ということで盛況。みな食い入るように熱心に、そして静かに仏像を見ている。
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千手観音さまにしばし釘付け。木そのものに宿るエネルギー、手の中のひとつひとつ、穏やかなお顔、頭の上の更なるお顔、台座の蓮の花には色。目新しさや斬新さとは正反対の世界。お教室の生徒さんらしき作品から、お師匠さんの作品まで、ずらりと見応えがあった。卓越したものほど、作者の自我のようなものが見えなくなっている。仏さまなんだし、作る人のエゴが見えちゃダメなんだろうな。まさに職人技。これを作るのは「祈り」なのであって、出来上がったものは「救い」として、存在するのだな、と感じた。このぞわぞわ感は、そういうものなのだろうと思った。たいへん美しいものを見せて頂いた。
そしてギャラリーへ。
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土曜日ということで、この日も、ツイッターを見て来て下さった方がいた。あとでわかって、ごあいさつできなかった方々ごめんなさい。そして、着物の絵付けをされている、あるお方は、武蔵美の先輩であるという。京都というところは、街なかで「先生!」と呼べば10人が振り向くような場所、憧れて京都に移り住んで40年になるが、本当の京都を知ったら大変ですよ。2回目が大事なんです。また来て下さいね。と言われ、身の引き締まる思いがした。
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夜は、ギャラリーのオーナーのおすすめのお店で、さらっとひとりご飯。またコンビニでカラーコピーして宿へ。明日で終わりということで、早めに宿へ帰ったために、電話したりツイッターしたりメールしたり、会った人たちの顔が、ふぁーっと浮かんで来たり。もう、みんなみんな、優しいじゃないか!なんだか、泣けてきてしょうがなかった。
うるうるうる。
京都すきだな、来て良かった! と思ったら、すでに最後の夜だったという
5日目の終わり。
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by yucoon | 2010-11-06 23:55 | 平凡ファンタジイ京都編 | Trackback | Comments(0)
たったひとつの世界
1日が2日分という毎日。ちょうど京都で開催中のアートイベント「観◎光」を観に、まずは二条城へ。こういうところで展覧会なんてすごいなぁ。うつわも作品も、すべてスケールが大きい。まさにビックプロジェクト。ひとつひとつというよりも、全体で観なくちゃいけないんだろうな。こういうのをアートというのでしょう。アートというものの定義はわからないよ。自分には主観しかない。体重計のオブジェには全部乗った。体験型に弱いタイプです、はい。
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そして泉涌寺へ。泉涌寺は普段は公開されていないそうなので、貴重な体験ができた。こういう所での展示は、見る人に何か問いかけているような気がしたし、個人的に考えさせられるものがあった。
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時間ぎりぎりでギャラリーへ。きのうに続いて、ツイッターでの告知を見たという方が、来て下さった。今年はこういう不思議な出会いの年。DMハガキは知り合いや芳名帳のリストの人にしか出せないけど、このツイッターというものは、予想外に広がっていくので、その都度びっくりしてしまう。
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ふだんつぶやきを見てる人であれば、お会いする時もなんとなく予習済みのような感もあるけど、実際にお会いすると、バーチャルとリアルがシュン!って重なる瞬間が見えて、不思議な気分。これは以前にも感じた事だ。顔を見て話すというのは、本来は当たり前のことなんだけれど、そういう当たり前が持つ、言葉以外の情報量の多さ、五感の大切さを感じる瞬間でもある。世界の多重構造。折り重なり。だけどこれは、自分が見ている、たったひとつの世界なのだ。多重ではあるが、ひとつなのだ。重なるレイヤーのように、部分と部分が織りなされて、自分の目には、たったひとつが現れる。そこには、奥行きがある。
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この日「アルティオさん」は、仏師殿の元へ嫁入りが決まりました。貰い手さんとアルティオさん、どうか末永く幸せでありますように。。。
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夜は、カナンさんに教えてもらった、寿司乙羽でおいなりさん買ったり、ロンドン焼を買ったりしてから、またひとりになっちゃったので、てくてくハシゴしてしまった。こういう時に、人の顔を見に行けるのって、すごくいいなぁと、思ったのでありました。ほろ酔いでも、もう道がわかるよ。歩いて帰れる。
すたすたすた。
京都にもだんだん慣れて来たような気になっている
4日目の終わり。
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by yucoon | 2010-11-05 23:55 | 平凡ファンタジイ京都編 | Trackback | Comments(0)
ダーマさんがやらかした
お天気続きでありがたい。早めに宿を出て、嵐山へ。朝早いし、まだ紅葉前だし、ということで人通りもちらほら。これぞ京都〜っていう風景に、ぽかんとしてしまう。ほぉ!とか、きれーい!とか言うばかりで、頭の中は、もはや空っぽ。
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竹林へむかう道なりのお地蔵さま。大きさと表情がぜんぶ違って、なんだかマトリョーシカみたい。そして竹林からの朝の光は、花びらみたい。
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そして天龍寺へ。美しい風景は語るべくもなし。ただそこに身を置くだけで素晴らしい。見事な借景のお庭を眺めながら、いつまでも座っていたい。が、そういうわけにもいかず、抹茶ほうじ茶ソフトなどを食べつつ、家族と別れてわたしはひとり、電車を乗り継ぎ、ギャラリーへ向かう。
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ギャラリーのオーナーが経営する地下のカフェアンデパンダンで、お昼。展示中の作家には、ここのドリンク券がもらえるのもうれしい。
さて開廊の時間。ひとりでやってきた若い女の子が、起き上がり小法師の「ダーマさん」をコロンコロンやっている。これには鈴が入っていて、チロチロと音が鳴るのだ。もう一回いいですか?と言うので、どうぞ、何度倒しても、必ず起き上がりますから大丈夫です。じゃあと、チロチロ。他の作品を見てまた、ダーマさんのところへ来て、チロチロ。あぁもう一回、とチロチロ。そのうちにぽろぽろ泣き出してしまった。えー!どうしよう。大丈夫?何か思い出しちゃったかな?身につまされたことがあったらしいが、それ以上、あまり立ち入ったことは聞けないし。数年前にも一度だけ、個展で似たようなことがあった。気持ちのどこかに、スイッチが入っちゃたのかもしれない。ダーマさん、女の子に何したの?
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ツイッターの告知を見てという方が何人か見えてお話。それから入れ替わるようにして「上燗や」さんの綾子さんや「booze k 」のこうちゃんさんや、そのお客さんがDMを手に見に来て下さった。ギャラリーの人に、京都にお知り合いがいらっしゃるんですね?って。いや、こちらへ来てからお知り合いになったんです、と、いきさつを説明。なんという有り難く、嬉しいご縁でしょう。わたしは幸せ者です。様々なご縁に心から感謝。気持ちがなんだかもう、いっぱいになってしまった。じわじわじわ。
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夜は京都駅で、にしんそばを食べて家族を見送り、ひとり宿へ帰る途中、足りなくなったDMをコンビニでコピー。部屋で切ったり、折ったりの作業。注文枚数読み違えたみたいね。
じわじわじわ。
そうだ、だんだんわかってきたよ。自分が何処にいて、何をしているのかを。
3日目の終わり。
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by yucoon | 2010-11-04 23:55 | 平凡ファンタジイ京都編 | Trackback | Comments(0)
ただそれだけなんです。
晴れた。文化の日。これを機に京都に家族旅行しちゃおうという計画を遂行するべく、朝イチの新幹線で家族がやってきた。宿からいちばん近い観光スポットは京都御所。空気が澄んでいてどこを撮っても、ぱきぱきの写真になる。砂利をざくざく歩き、芝生をふかふか歩き、御所を抜ける。
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道すがら見つけた、妙音辧財天にお参り。朝の掃除を終えたばかりで、水が打ってあり、そこらじゅうキラキラ光って、隅々まできれいにしつらえてある。なんだか静かにもてなされているような、心地よさがあった。さらに歩いて「出町ふたば」で、まめ餅を買い、鴨川のせせらぎの側に座って食べた。次はどこへ行こうか。
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ここから近いということで、河合神社、下鴨神社へ。結婚式や七五三の子どもたちで、華やかに賑わっていた。流れに映る空や、木漏れ日、さらさらと音を立てる風、ひらひら落ちる葉っぱ、清々しい空気を堪能してお参り。
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神様にごあいさつもしたことだし、そろそろ時間ということで、ギャラリーへ。先週まで家にあった作品を、ズラッと並べた展示の様子を見てもらい、家族は引きつづき観光へ。この日は休日だったためにギャラリーには観光客らしき人が、流れるように入ってくる。カップルや外人さんが多かった。美術関係らしき若者3人に、アートについてどう思いますか?と聞かれ、あー、その話なら、と言いかけたところで、もううんざりですか?というので、はいそうですと答えた。自分のやっていることはアートだとは思っていない。それについての議論も見聞きはするし、学ぶべきところは学びたい。だけどそれは、自分の乗るべき船ではないと思っている。だいいち乗れない。悩んだ時期もあった。でも今は、何かそういうものから抜け出したような気がして、こんなの出ました的に描いている。気分みたいなものを、誰かと共有できるならば、もうそれだけでいいんです。なんのコンセプトも無い単純なものです。子どものように、自由に描くのが、今は自分の理想かもしれないんです。だいたい、そんな大層なこと言える人間じゃないし。
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若者たちの眼差しが真剣だったので、正直に言うしかない。なるほどぉ、そうなのかぁと、ぐるっと作品を見た赤シャツ君が、僕はコレが好きです、と指差したのは、わたしの銅版画の第一作目だった。それは、いちばん最初に、わくわくしながら描いたやつです。そうかぁ、なんか伝わってきましたよ。そうですか!それならいいんです、わたしはもう、それでいいんです。妙に納得されてしまい、帰る頃には最初とずいぶん様子が違っていた。若者のトゲ抜いちゃったかな?でも、しょうがないんだ。こうなんだもの。
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その後はヒマになるとストンと居眠りを3分くらいしつつ、やがて終わりの7時を過ぎて、 みんなと合流。ギャラリーからほど近い先斗町の「上燗や」さんの本店へ。お店には、伴清一郎さんの作品が2点飾られていた。ひとつはツイッターのアイコンで見たことのあるお顔。雄叫びが聞こえてきそうな迫力がありつつ、もう1点もすべらかな絵肌。日本橋で拝見した作品もそんな穏やかな迫力があった。やはり作品にしかお目にかかったことはないけども、ちょっとお人柄を想像してみたりして。お客さんも美術関係の人が多いみたい。手伝われていた素敵な女性も、絵描きさんだった。
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止まらない味のしょうゆ豆、揚げたてのさつま揚げ、ポテトサラダ、ごま豆腐、おぼろ豆腐、美味しすぎて写真を撮り損ねたおすすめの生麩揚げ、などなど。熱燗と、上品なお味の美味しいお料理で、お腹もココロもいっぱいになり、酔いざましに、高瀬川沿いを散歩してから宿へ。
ぽわぽわぽわ。
あれ?わたしは何しに来たんだっけな?そうだ、個展をしに来たんだよ。
2日目の終わり。
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by yucoon | 2010-11-03 23:55 | 平凡ファンタジイ京都編 | Trackback | Comments(0)
小山ゆうこ展「平凡ファンタジィ」京都 編 はじまりの日
11月2日 その日の朝は「今から根拠のない自信を持って、偶有性の海に飛び込みに行ってきます!」と茂木健一郎さん宛に、呟いちゃおうかと思ってやめた。まだ暗いうちに荷物をゴロゴロ鳴らして、朝イチの新幹線で京都へ。車内でツイッターを見ながら、朝の挨拶などしているうちに、ローマ法王がかぶってるような小さい白い帽子をてっぺんにちょこんと乗せた富士山が現れては過ぎ、あっという間に京都に着いた。通勤時間帯の混んだ地下鉄に乗り、宿へ荷物を置きに行く。搬入作業は10時から。まだ2時間近くある。道を覚えるためにもギャラリーまで歩いてみることにした。このひんやりした空気と碁盤の目のような道と、街のあちこちに文化財などがぽんぽんあるこの感じ。何かに似ている。そうだバルセロナだ。二駅ぶんくらい歩いたけど、そう遠くない。方向オンチのわたしでも、地図を見て歩けばなんとなく把握できるこういう街のスケールも、なんとなくバルセロナに似ていた。ギャラリーのある1928ビルの隣のタリーズで展示のイメージを頭で見ながらコーヒーを飲み、ギャラリーが開くのを待った。
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この古い建物、1928ビルはその名の通り1928年に建てられたビルで毎日新聞社の京都支局として使われていたらしい。銀座の奥野ビルよりもさらに古い。会期中お客さんに「なぜここで?」と聞かれて「古い建物が好きなんです」と何度も答えたっけ。広いメインギャラリーと小さいショップギャラリーがあって、わたしはその小さいほうの部屋。入り口のドアの上には右に傾いて落ちそうな「庶務室」という木の札がかけられたままになっていて、当時の面影を偲ばせているあたりも好き。誰も手伝ってくれる人もいないので、12時の開廊に間に合うのだろうかとヒヤヒヤしながら、汗かきつつ、ダンボールを開けて、展示作業。
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なんとか形になったところで、12時過ぎにはお客さんがどんどん入ってくる。どうやらここは、そういう立地のようだ。親類、縁者、友人は誰もいないから、少しどぎまぎしたけど、皆気軽に声をかけてくれるので、なんとなく幸先がいいような気になって、ようやくほっとした。とても熱心に見てくれている若いご夫婦に話を聞いたら、一乗寺の「恵分社」でDMを見て初日を待っていたというではないか。恵分社は一度行ってみたいと思っていたお店。ギャラリーがどこに広報してくれているのか知らなかったので、ちょっとびっくりした。かわいらしい奥さんが気に入ってくれた小さなマトリョーシカ「よるねこ」をダンナさんが買ってくれた。初日の嫁入り。どうぞよろしくお願いします。「写真いいですか?」「どーぞどうぞ」ダンナさんは立派なカメラで写真をいっぱい撮っていった。そんなこんなで、お昼を食べる余裕も無く、早々に日が暮れて、ひそかにテンションあがったまま、ギャラリーをあとに移動。
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ツイッターで京都で個展をやると言ったら、なんと画家の瓜南直子さんが、DMを置いてくれるところがあるからと情報を下さった。先斗町と出町柳に2軒のお店を構える「上燗や」さんと、四条にあるカウンターバーの「booze k」さん。料理屋さんとバーだなんて!どこで食事をしたらいいかもわからないわたしは、行くしかないでしょ!と思い、三条駅から電車に乗って、まずは出町柳の「上燗や茶房」さんへ。ここはカナンさんが前に開店のお知らせを呟いたとき、行ってみたくて偶然にもチェックしていたお店だった。新しくてきれいなお店で、お客さんは皆ひとりで来ている感じだったので、安心してわたしもビールなんか頼んじゃって、彩りがきれいな家庭料理の肉じゃが定食で、ようやく食事。あー、ぜんぶ美味しい。しばらくまったりしてから帰り際に、瓜南直子さんに教えて頂いたこととDMを置いて頂けないかとお願いしたら、快く承諾して下さった。「カナンちゃんとお友達なの?」「それが実はまだお会いしたことないんです!」そう、日本橋高島屋の「ストーリーテラーズ 小説と絵画展」で作品にお会いしたことしかないんです。こんな不思議な体験は夢でもした事がない。温かい笑顔で見送られ、なんだか嬉しくなって、電車に乗って四条へ向かった。
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四条の「booze k」さんは、あいほんの地図がなかったら、ちょっと見つけられなかったかもしれないような場所にあって、わたしのようなよそ者が、のこのこと入っていいのかわからない感じもしたけど、開いているドアの横で急がしそうなマスターと出くわした。「ん?」って目を丸くされたマスターに「あのう、瓜南直子さんに聞いて来たんですけど」って言ったら「あー、どーぞどーぞ!」って。まだいろいろ準備中にも関わらず、手を動かしつつ、お話ししつつ、ジントニックを作ってくれた。とにかく話題が途切れない。2杯目は「こんな感じって言ってくれれば、そんな感じのカクテル作るから」「甘くないのがいいです」「じゃ、モヒートは?」「あーいいですね!」京都でちょうど開催中のアートイベント「まなびや2010」のことを聞いたり、カナンさんが出した本を見せてもらったり。どれくらい居たかな。すっかりリラックスしちゃって帰り際に、あ!と思い出して、またちゃっかりDMを置いてもらってきたのでした。
夜はさすがに歩いて帰れそうもなかったので、地下鉄に乗って宿へ。初日が盛りだくさんすぎて、目とかもうギラギラしてたかもしれない。落ち着きを装い、ようやくチェックインして部屋へ。
ぐるぐるぐる。
あれ?わたしはどこにいるんだっけ?そうだ、ここは京都なんだよ。
初日の終わり。
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by yucoon | 2010-11-02 23:55 | 平凡ファンタジイ京都編 | Trackback | Comments(0)
今度は京都で
「平凡ファンタジィ」第2弾。今度は京都です。

小山ゆうこ展「平凡ファンタジィ」*銅版画とマトリョーシカ*
2010年11月2日(火)〜11月7日(月)
12:00〜19:00(最終日は18:00まで)
同時代ギャラリー collage
(同時代ギャラリーの小さい方のギャラリーです)
〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町角1928ビル1F
TEL 075-256-6155 地図
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東京以外で個展をやるのはこれが初!京都でいつか個展をしたいと長年思っていた夢が、ようやく叶う運びとなりました。

サイトを立ち上げて最初の銀座での個展の告知をした頃(8年くらい前)それを見てくれた人が、関西でも展示をやってほしいと書いてくれたのがきっかけで、そうか、そんなふうに思ってくれる人もいるんだなぁ、なにも東京ばかりじゃなくてもいいんだなぁと思って以来、いつかきっと、とずーっと考えていたのでした。やりたいと思ったことをやらないと、なんか後悔するぞと思うようになり、2年くらい前から、版画ができたら京都に行こうと自分の中で決めちゃって、それからいろいろ動きはじめ、いよいよ来月というところまできました。

展示は夏の個展と同じ銅版画と少しのテンペラ。
それにプラスして今回はマトリョーシカも展示予定です。

京都には修学旅行と、去年の秋の画廊探し日帰り旅行でしか行ったことがなく、親戚も友だちもいないので、誰が見てくれるのか全然わかりません。なので、どうなるのか見当もつかないところへ、飛び込んでいくような感じです。
ハラハラ、ドキドキものです!

秋の京都にご旅行予定、出張予定がある方、そうだ、京都へ行こう!という方、関西方面は京都にお近くの方はぜひ、遊びにいらして下さい。
わたしは期間中、京都に滞在します。よろしくお願いします!!
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by yucoon | 2010-10-04 02:54 | 平凡ファンタジイ京都編 | Trackback | Comments(4)